
地方公務員の発意によるプラットフォームの『そらゑ』だからできる底言(ていげん)
底言(ていげん)の前に(はじめに)
そらゑ の『人の群マネ』は、様々な分野の最前線で苦悩する多くの行政エンジニア(主に技術系職員)が、国・都道府県・市町村の立場を越えて集まり束になっています。大前提として、外部の皆様にご理解頂きたいことは、 そらゑ は、国の政策や上位機関の提言、ならびに多くの既往研究を全否定するつもりは毛頭ございません。むしろ、それら既存の仕組みや見解こそが、種々の問題に対する課題解決への正攻法の正規軍だと考えています。しかし、正攻法や正規軍”だけ”では種々の問題が解決していないのも事実ではないでしょうか。そらゑは、正規軍の対岸から種々の問題や課題を挟撃する”奇襲隊”だとご理解頂けると幸いです。
したがいまして、こちらのページに公開しているものは、 『人の群マネ』として束になった我々行政エンジニアが、 『人の群マネ』だからできる価値のひとつとして 、最前線もしくは末端で奔走する我々だから感じる「最前線のリアルな声」を『底言(ていげん)』と名付けて公開しているものになります。 ぜひご笑覧ください。そして、多くの皆様にも『底言』に賛同頂ければ幸いです。皆様の賛同が束に加わることにより、 そらゑ の底言が社会課題の解決の一助になると考えています。
そらゑ代表理事 木下 義昭


匿名 で日々の苦悩を吐き出してラクになってほしい
匿名でしか言えない弱音も、照れくさくて言えない頑張りも。
ここでなら、そっと置いていけます。
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求められる質や業務量に対して、マンパワーが全く足りていない。
― 40代・市区町村職員
10年を過ぎたころから、辞めたい訳ではないが、やりがいをあまり感じなくなってきた。
― 30代・市区町村職員
何よりもまず人が足りない。残業が当たり前だった時代に多くの職員でやっていた昔の業務に比べて、今は確実に業務量が増えている。
もうすでに外部や内部から求められる質を満足できない。外注しても公務員の実務に精通していないので抜本的な解決にならない。
― 40代・市区町村職員
代表理事からの底言
理想の靴と、現場の足に例えた制度設計者と現場の乖離を底言
「Only the wearer knows where the shoe pinches(靴のどこが当たって痛いかは、履いている本人にしかわからない)」
この言葉は、古代ローマの執政官ルキウス・アエミリウス・パウルス・マケドニクスが、離婚の理由を問われた際のエピソードに由来します。彼は自身の美しい靴を指して、「外から見れば立派で職人の技が光る靴でも、これが私の足のどこを痛めつけているかを知っているのは、履いている自分だけだ」と答えました。つまり、外側からの観察だけでは、実際にそれを使っている本人が感じる苦痛や不具合は決して理解できないという真理を表しています。
そこで、行政システムの設計を「靴作り」に例え、制度設計者と現場の職員の間にある構造的な認識のずれを指摘しています。現場が感じる不具合や苦痛は、組織の階層を上がる過程でノイズとして消されてしまうため、当事者の「痛みの知」を正当なデータとして扱う重要性を訴えます。 専門家が主導する従来の手法から、現場の声を直接反映させる「アジャイル・ガバナンス」への転換を希望します。
具体的には、現場起点のバグ修正提案である「底言(ていげん)」や、組織の枠を超えた「知のインフラ」の構築を通じて、実効性の高いシステム共創を目指しています。最終的に、設計権限を持つ側が現場の当事者性を尊重し、改善の権利を共有することで、より良い行政サービスの実現を求めます。
そらゑ代表 木下 義昭


















そらゑの『人の群マネ』への熱い応援
2025/5/12 インフラメンテナンス市区町村長会議全国大会における家田先生の話題提供資料
行政エンジニアのステイタスアップに向けた底言
~地域の未来を支える「技術と責任」の価値を正当に評価する社会へ ~
私たちの暮らしを支えるインフラは、日常的に意識されることは少ないものの、安全・安心な社会を根底から支える極めて重要な公共資産です。これらをつくり、守り、未来へとつないでいく使命を担っているのが、「土木技術職の公務員」、すなわち行政エンジニアです。
行政エンジニアは単なる技術者ではなく、制度や法律に基づいて住民の声をかたちにする行政職としての側面と、現場の最前線で技術を用いて課題を解決する技術者としての側面を併せ持った、いわば「行政と技術の両輪を担う専門職」です。
ところが現在、こうした職責にもかかわらず、行政エンジニアは多くの自治体において、事務職(行政マン)と比べて低い評価や地位に置かれている現状があります。このままでは、地方自治体のインフラ維持は立ち行かなくなるおそれがあります。
しかし同時に、行政エンジニア自身にも「その責任と専門性にふさわしい自覚と研鑽」が求められています。Re:Statusプロジェクトでは、行政エンジニアの地位向上の必要性と、それに伴う責務について述べ、持続可能な地域社会の実現に向けた方策を提案して行きます。

▌ LINKED ARCHIVE / 連載note
行政エンジニアのRe:Status noteでの連載(終了) by 中越 亮太(Re:Statusプロジェクトリーダー)
「行政エンジニアのステイタスの低さは、意思決定の質を下げ、税金の無駄につながっている」
「人のための工学」という原点に立ち返り、技術と責任の価値を正当に評価する社会を目指すための論考集。玉名市の橋梁DIY、備前市の下水道事業など現場発の事例も交えて綴られた連載です。
▌ LAST POSTS / 最後の記事
- #83 なぜ行政エンジニアは低くみられているのか
- #82 ゴールキーパーだって、足でボールをつなぐ時代
- #81 白と黒の間には無限の色がある
- #80 群マネは制度ではなく、地域のデザインである
- #79 金太郎飴を見極める
- #78 ホワイトでも、ブルーでもなく、スカイカラー
- #77 同じ未来を見ている者で束になる
行政エンジニアのゼロイチ支援に向けた底言
~ 誰一人取り残さない「土木のはじめの一歩」を支援する社会へ ~
今後の10年後、 20年後には、行政エンジニアと呼べる人財が極めて少なくなっているかもしれません。多くの事務職が行政エンジニアの立場を代替し、常に人事異動がある中で、土木を全く知らないゼロからイチにスキルアップするための「ゼロイチ」の苦労から抜け出せない職場が増えるかもしれません。
このようなことになっても、住民のニーズに応えられる自治体として機能し続けるためには、ゼロイチ支援が重要になると考えています。実際は行政エンジニアの多くも、ゼロイチに苦戦してきた長い歴史があるはずです。
そして今までは、ゼロイチ支援を志す行政エンジニアが少なかったという反省もあります。公務員個人としては、無事に定年まで勤め上げるという大きな目標があることも事実でしょう。しかし、もう一歩踏み込んで、将来を見据えた人財育成やゼロイチ支援を推進する必要があります。
今後の行政エンジニア減少に大きな不安がある中で、ゼロイチ支援こそが、未来を救う鍵になると考えています。行政エンジニアがゼロイチに苦戦してきた長い歴史の教訓から、新たな一歩を提案していきます 。


2025.5.1 橋本PLの書籍が2冠
『そらゑ』の橋本隆「ゼロイチ」プロジェクトリーダー(伊勢崎市職員)の著書2冊 「自治体の土木担当になったら読む本」 、 「自治体の都市計画担当になったら読む本」 がAmazonのベストセラー1位になりました。橋本PLおめでとうごさいます。また、学陽書房の月間売上ランキングも1位になられました。
【 橋本ゼロイチPL の最近の活躍 】
- 自治体通信ONLINE [ 『自治体の土木担当になったら読む本』(2025.04.04) 、 『新しく自治体職員になった皆さんにお伝えしたい4つのこと』(2025.04.18) ]
- 日経XTECH (4月20日号の日経コンストラクション)
- オンライン市役所 において、 「30分de土木基礎講座」 がご視聴できます。
- ジチタイワークスWEB にて「『自治体の土木担当になったら読む本』公務員から公務員へ、現場を学べる一冊」がご覧頂けます。
行政エンジニアの げんば が直面する苦悩に光をあてる底言
~ 最前線専用にカスタマイズした考え方や仕組みの構築を目指して ~
行政エンジニアの最前線の実務遂行においては、正当性が認められた知見や画一的な方法だけでは解決できないイレギュラーな問題やトレードオフの壁にぶつかることが多い。
超高齢化による社会福祉費の増加だけでなく、人口減少による税収減と技術者不足の中では、管理する構造物の全てを修繕・更新するのには限界があるため、既存不適格な構造物の使用限界を深掘りした上で、使用条件や住民ニーズとの調和を図りながら可能な限り長く使用し続けるという最前線ならでは仕組みが必要ではないか。
つまり、 最前線の実務には、道路/橋梁/構造物/現場のような漢字表記の正論とは一線を画す「どうろ」/「はし」/「こうぞうぶつ」/「げんば」のような正論だけでは解決が難しい事象が存在し、その『ひらがな表現』の事象には正攻法だけではなく『くふう』や『ちえ』のような『ひらがな表現』に噛み合う解決策こそが最前線で苦悩する行政エンジニアには必要だと考えます。

成果1 S.I.D.F. 無線支援室
そこで、ちょっと詳しい先輩をスマホに詰め込めば、そんな迷える現場職員を救う一助になるかな——と考えました。ということで、自作でアプリを作りました。
▶ 無線支援室に入室する ▌ コール・サインを取得する※ 入室にはS.I.D.F.隊員(そらゑ会員)のコール・サインが必要です
成果2 「 観察」と「手当て」の立案

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