CHAPTER 01
どうしてそらゑを設立したの?
(一社)行政エンジニア支援機構【通称:そらゑ】の設立
『そ ら ゑ』 設 立 の 着 想

01
多くの人は、個々の立場を背負いながら日々の業務に従事しており、この立場の違いにより個人間にも分断が生じている状況。

「 自分たちでできることは何か 」
02
分断の溝を全て埋めずとも、橋を架ければ分断は克服できるかもしれない。であれば、まずは自分自身が立場を半歩越えて一般社団法人という橋を架設した。個人としてであれば、橋を渡って立場に関係なく同志として束になれる場所を創出できる。

設立の趣意(全文)
我が国は、人口減少・少子高齢化時代を迎えており、財源不足、人材不足に加えて構造物の老朽化、災害の激甚化に最前線で向き合う技術系公務員の仕事は重要となると同時に、負担や責任が増大しています。住民対応、行政書類の作成などに加え、増え続ける仕事に対応しながらも、自らがいきいきと働き、最新のテクノロジーを身につけながら生きがいを感じることが求められています。健康なからだとこころを維持していくためには、公務員がその垣根を越えてつながり、学び合い、そして助け合うことが不可欠と考えます。また、公務員自らが複業、副業により社会に貢献していく姿を現実的に描いていくことも喫緊の課題といえます。
とはいえ、上記は簡単なことではありません。そもそも公務員は世の中から好かれる存在ではなく嫌われています。最前線で一生懸命に頑張っている公務員ほど、嫌われていることを認識し委縮している場合が多いです。このため、公務員が本音を吐露できる場所はメンタルを保つためにも必要だと考えました。
経験上、同じ公務員という立場だから本音を話してくれた、課題が理解できたなど、現職の公務員だからこそできることがあり、業務外かつ無報酬であれば現職のまま何かができるのではないか。
そこで私たちは、国、地方公共団体に属する主に技術系の公務員を対象として、会員の専門もしくは職場にとらわれず、自由な立場で討議し、当機構が行う調査・研究・開発に参加あるいは協力することにより、会員相互の技術知識の向上と交流を図り、会員の資質向上により地域社会の持続的発展に寄与することを目的として(一社)行政エンジニア支援機構(そらゑ)を私費で設立いたしました。
当機構の代表理事をはじめ多くの理事は、地方公共団体の現役職員であり、「業務外かつ無報酬」を条件に活動が許可されているため、活動に対し時間的制約が存在します。しかしながら、地方公共団体の現役職員であるからこそ、支援の対象となる行政エンジニアが本音を吐露しやすい場所を提供できます。ゆえに、『公務員による公務員のための支援団体』といえます。
立場を越えた個人のネットワーク
立場を越えた個人のネットワーク
当機構は、分断や孤立が諸問題の根幹にある今だからこそ、個人が自らの立場を半歩だけでも越えてつながり『束』になることで、社会課題解決の一助になることを目指します。立場を越えた多くの皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。
CHAPTER 02
『そ ら ゑ』 は
隙間を埋める緩衝材でありモチベーションアップを目指す活動団体
そらゑの『人の群マネ』の挑戦 ~孤立からエンパワーメントへ~
地方、特に小規模な自治体ほど技術職員は孤立しがちです。その孤立した「個人」を、全国規模でつなぎ、「束」にすることができれば、もっと多くのことができ、救える地域があるはずです。この『人の群マネ』という思想こそが、「一般社団法人 行政エンジニア支援機構(そらゑ)」を設立した原動力のひとつです。
そらゑは、自治体の垣根を越え、いつでも、誰でも、誰とでも、つながり、学び、助け合えるプラットフォームです。たとえば、行政エンジニア限定のクローズドな相互ケアによる技術相談、情報交換、ならびに研修会を通じ、私たちは個々の職員を「地域経営を担う専門職=行政エンジニア」としてエンパワーメントすることを目指しています。

03
個人として繋がるのであれば、立場を越えたつながりにウェイトを置くことが可能になる。それは、階層や障壁から一線を画す繋がりを創出する。
04
役割のアイデンティティ、個人のアイデンティティの双方を尊重したまま、それらのアイデンティティの重なる部分で「共通の絆を育む」場所として、そらゑという「サードプレイス」は存在しています。






CHAPTER 03
「行政エンジニア」という新たなアイデンティティ

現代の技術系職員に求められるのは、設計や積算といった専門技術だけではありません。地域の将来を見据えたインフラ計画の立案、限られた予算を効果的に配分する財政的視点、そして多様な住民と対話し合意を形成するコミュニケーション能力など、まさに「地域経営」の一翼を担う総合的な能力です。
そこで当機構では、彼らを敬意と期待を込めて「行政エンジニア」と呼ぶことを提唱したいと考えております。これは単なる名称の変更ではありません。自らを「地域を支える誇り高き専門職」として再定義し、アイデンティティを確立するための試みです。
行政エンジニアという共通の旗印の下に集うことで、職員一人ひとりのモチベーションを高め、専門職としての自覚を促したいと考えています。この新たなアイデンティティこそが、未来の地域を担う人材を惹きつけ、育てていくための第一歩となると信じております。

CHAPTER 04
『人の群マネ』という思想
国土交通省の公表資料による『人の群マネ』の定義
国土交通省の「群マネの手引きVer.1」における『人の群マネ』の定義とは

国土交通省の委員会における『人の群マネ』の定義とは
【 国土交通省が公表する『人の群マネ』の定義 】
『人の群マネ』とは、『広域・複数・多分野のインフラを「群」として捉えマネジメントする「地域インフラ群再生戦略マネジメント」(群マネ)を進める上で、技術職員も「群」となって広域的に連携し、インフラのメンテナンスに関わるという考え方』
参照:国民とともに守る基礎インフラ上下水道のあり方~安全性確保を最優先する管路マネジメントの実現に向けて~ 令和7年5月28日 下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会
CHAPTER 05
『人の群マネ』による 孤立の解消

CHAPTER 06
『人の群マネ』こそが『群マネ』や地域課題の“はじめの一歩”

1. 広域化への“はじめの一歩”
平成の大合併(市町村合併)の経験からもわかるように、広域的な取り組みを進める際には、まず職員同士のコミュニケーションを円滑にしておくことが大切である。これが、広域化に踏み出す“はじめの一歩”となる。
2. 人材不足への“はじめの一歩”
人材不足の中では、必要に応じて助言を得たり、多方面からヒントを求めたりすることが重要であり、優れた人材や知見を共有する相互協力は欠かせない。日ごろからの繋がりは、尋ねる側の心理的な負担を軽くし、助ける側にも親近感を生む。したがって、平時から他者や他地域を知ることが“はじめの一歩”となる。


3. 非常時への備えの“はじめの一歩”
平常時にメンテナンスを通じて関わりを持っておけば、災害時には復旧などで素早く協力できる。すなわち、非常時に助け合える関係を築くためには、平時から繋がりを育むことが“はじめの一歩”となる。
CHAPTER 07
『人の群マネ』による人財育成の方向性
「大きなつながり(全国規模)」が先にあって、そこから「身近なつながり(近隣の小集団)」が生まれていくという構造です。
01
「大きなつながり」で各事象の全体像を先に共有することで、自分の立ち位置や仲間がいる位置が見えてくる。


02
産の協力を仰ぎリアルな体験で学ぶ 。
そこには産学官の垣根はない。
03
全国で見つける “同じ空気” の人。
そこから”ご近所”でも動き出す。


組織の広域化の前段には実務者のつながり
CHAPTER 08
そらゑの『人の群マネ』へのロードマップ

STEP1: 有志が集う。
立場を越えて自由に意見交換できる場を提供することにより、今まで繋がらなかった職員が相互に繋がれる。

STEP2: 他者を知る
各分野の優秀な職員、並びに、違う立場の同志の苦悩を知ることにより、自らの知見が広がる。

STEP3: 自発的な行動やビジョンが始まる。
他の行政エンジニアのために行動する個人が現れはじめる。他をケアする人材やプロジェクトリーダーの奮起。

STEP4: 行動する会員が束になる価値を創出
奮起する会員を束にした独自の研修や講演、自発的な集まり、災害時の実務課題の相互ケア、相互視察等。

STEP5: 同志の束で他組織への尽力
団体会員に対する研修による技術系職員の底上げ、あるいは最寄りにある国の支援への伴走(自治体側に立った味方)。

STEP6: そらゑが群マネによる広域化や郡化を下支え
そらゑの活動を通じて、周辺自治体の同志との顔の見える人間関係が構築できれば、郡マネ実装前に、将来の同僚との事前のコミュニケーション円滑化が可能になり、結果的には群マネを下支えできる。

第1期から入ってくれた人に少しでもインセンティブがないといけないので、5月31日までに会員になって頂いた方には、現職公務員のリアルなアンケート結果を配布しました。このアンケート結果を使って次のチャレンジを行いましょう。
代表理事 木下